【小説・忌少女(きしょうじょ)清水カルマ】感想・レビュー
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『久々のブログ更新!』

 

どうも、たくとです!

 

【小説・忌少女(きしょうじょ)】

 

清水カルマさん作【禁じられた遊び】の前日譚とされる本作

 

今回はこのレビュー記事を書いていきます。

 

※本記事では小説で最大限楽しめる様に、極力ネタバレをせずにレビューしていきますのでご理解ください。
本記事の内容
  • 忌少女(きしょうじょ
  • あらすじ
  • 心配しないで。あなたはもう一度生きられる。
  • 感想

 

この様な人が書いています
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忌少女
著 清水カルマ

忌少女

【著】 清水カルマ

【出版】ディスカヴァー文庫

 

清水カルマ

【出身地】奈良県
作家・フリライターとして活動。

2018年、第4回本のサナギ賞大賞を受賞。

受賞作【リジェネレイション 闇に蠢くもの】を、【禁じられた遊び】に改題してデビュー。

 

2023年9月には【禁じられた遊び】が橋本環奈と重岡大毅主演で映画化。

 

清水カルマさんのXはこちらから(=゚ω゚)ノ

 

 

あらすじ

1999年10月。母と二人暮らしの中学3年生・美雪は、ある特殊な能力を持っていた。彼女はふとしたことからクラスの不良少女3人組に執拗なイジメを受けるようになり、ついには古い体育館倉庫に閉じ込められてしまう。凄まじい憎悪の感情が美雪を満たし、そして……
映像化プロジェクト進行中のベストセラー『禁じられた遊び』前日譚。
引用;2022年ディスカヴァー文庫 清水カルマ 忌少女 背表紙より

 

心配しないで。あなたはもう一度生きられる。

主人公は臼庭美雪(うすばみゆき)中学三年生。
以下「美雪」。

 

 美雪は自分自身の思いとは裏腹に身体が弱くうんざりしていた。

 

そのせいで出たかった授業には出れず、体育教師からは小言を言われ、嘘をついて授業を出なかったと思われないために医師から書いてもらった診断書を提出し納得してもらうほどだった。

 

 とある帰り道、美雪は広場で遊ぶ子供達の声に目を留める。

 

そこには木の棒を振り回して紋白蝶を追いかけている姿があり、 やめさせようと思っても近くに親の姿はなく、美雪が声を掛ける束の間、棒が紋白蝶を直撃した。

 

羽が一枚もげ、胴体から緑色の液体が滲み出ている。

 

 美雪は「可哀想に…。ごめんね。私がもう少し早くあの子を止めていれば…。でも大丈夫だよ。私が治してあげる。そしたら、あなたはまた空を飛ぶことができるから」

 

ちぎれた羽と紋白蝶の死骸を拾い上げて、一緒に手のひらの上に置き、目を閉じる。

 

心を込めて囁きかける。 

 

「心配しないであなたはもう一度生きられる。だから、こっちへ戻ってきて」

 

包み込むようにした手の中が少しずつ熱を持ち始める。すごく心地の良い温かさ。不意に手のひらをくすぐるような感触があり、右手をどけると、元のように羽が胴体についていて、手のひらでもぞもぞと動いていた。

 

「もう大丈夫よ。羽を動かしてみて」

 

美雪が優しく囁くと、紋白蝶はふわりと浮かび上がり、美雪のまわりをふわふわと舞い、そのまま広場の奥の方へ飛んでいった。

 

感想

 

【禁じられた遊び】の前日譚となる本作。

 

陰湿なイジメをきっかけとして、憎悪が新たな憎悪を生んでいきます。

 

特に前半から中盤にかけての怒涛の展開が面白く、一気に読んでしまいました。

 

中盤と後半にかけては恐怖の種類が異なり、「どのような結末を迎えるんだろう?」と思いながら読み進められることでしょう。

 

美雪はもちろんですが、登場人物の行動や考えに「ん?」となる一面があり、読み手によって思うところが変わる楽しみがあると思います。

 

【禁じれた遊び】の美雪がどのようにして生まれたのか

 

加速度的に進む惨劇

 

憎しみの連鎖がどのような結末を迎えるのか?

 

上記の3点に注目して読んでみてください!!!

 

読み終えると【禁じられた遊び】が読みたくなります(=゚ω゚)ノ

 

 

 

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