『カケラ女って知ってる?』
【カケラ女・レビュー】
第4回本のサナギ賞《大賞作》
【禁じられた遊び】で知られる
清水カルマさんの最新作
【カケラ女】
今回はこのレビュー記事を書いていきます。
たくと
帯に書いてある。
『死んでも殺してやる』の1フレーズがもう既に恐いですね(=゚ω゚)
『死んでも殺してやる』の1フレーズがもう既に恐いですね(=゚ω゚)
※本記事では小説で最大限に楽しめる様に、極力ネタバレをせずにレビューしていきますのでご理解ください。
本記事の内容
- カケラ女
- 『ねえ、カケラ女って知ってる?』
- 平凡なキャンパスライフのはずが…
- 感想
この様な人が書いています
- 29歳餃子屋店長
- 愛する奥さんと、
怪獣兼天使の子どもの3人暮らし - 【個人で稼ぐ】を目標に毎日ブログ更新中
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メインに書いています。
目次
カケラ女
【著】清水カルマ
【出版】ディスカヴァー文庫
あらすじ
『ねえ、カケラ女って知ってる?』
ビルの谷間の狭い空間、左右両側に窓はなく、のっぺらぼうのようなコンクリートの壁が数十センチほどの距離で向かい合う、1日中はおろか1年中、日が当たることのない様な狭くて暗い場所。
無惨な死を迎えた女性は声にならないうめき声を上げる。
『悔しい…憎い…。悔しい…。憎い…。』
自分が無惨な死を遂げる原因になった相手に復讐したいが、死が刻一刻と迫っている状態ではどうすることも出来ないと、悔しい思いから涙が溢れてくる。
その涙がこめかみ、後頭部と流れ落ちていき、流れ出る血と混じり合う。
その時、
血の中で何かが動いた。
それまでカラカラに干涸びていた何かが、血と涙を吸って瑞々しさを取り戻す。
その何かが軟体動物の様にするすると血の海を移動していき、死を迎えた女性の後頭部に潜り込んでいく。
その瞬間女性はゆっくりと立ち上がり、そのまま闇に消えていくのであった…。
平凡なキャンパスライフのはずが…
主人公の麻丘郁美(あさおかいくみ)は女子大に通う平凡な女子大生。
大学生活の中では光り輝くキラキラした女の子もいるが、郁美はその様なキラキラした女の子を羨む目で眺めているタイプの女子大生である。
決して学校生活に落胆しているわけではなく、親友と呼べる友達2人と共にそれなりに楽しいキャンパスライフを過ごしていた。
その日も親友2人と学校の後に本屋、マックといつもと変わらぬ1日を過ごすはずだった。
『麻丘郁美さんよね?』
急に声を掛けられたかと思うと、そこにはスクールカーストの上位で、郁美達からすれば普段から羨望の眼差しを送る美人が立っていた。
『ちょっと一緒に来てちょうだい。』
郁美の意見は聞くまでもないと、その美人は郁美を連れ出す。
平凡な学生生活を送っていた郁美は、後戻りの出来ない憎しみの世界にハマっていくのであった…。
感想
【憎しみ、後悔、嫉妬、悲しみ、嫌悪など】の様々な感情がそれぞれの登場人物で混ざり合いながら進行していきます。
平凡な女子大生だった郁美はどうなるのか?
果たされなかった女性の無念はどうなるのか?
カケラ女の正体とは?
この様な楽しみは勿論ですが、一度始まると緩むことのないホラー展開が、飽きさせない恐怖の世界に連れて行ってくれます。
確実に来る恐怖を楽しみたい方におすすめの1冊です。
リンク
まとめ
果たされなかった無念が確実な恐怖を生む
【カケラ女】単体でも楽しめるのは間違いないのですが、120%楽しみたいという方は、
【禁じられた遊び】から読んでみてください!
カケラ女に通じる、清水カルマさんの世界観や表現を楽しめることでしょう(=゚ω゚)ノ
最後まで読んで頂きありがとうございました
(`・ω・´)!
(`・ω・´)!
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