『レビュー記事だよ(=゚ω゚)ノ』
どうも、たくとです!
【禁じられた遊び】
『ママはもうすぐ生き返るよ』
本の帯に書かれていたこのフレーズに惹かれて購入した、
第4回本のサナギ賞・大賞作
【禁じられた遊び】
今回はこのレビュー記事を書いていきます。
※本記事では小説で最大限楽しめる様に、極力ネタバレをせずにレビューしていきます。
本記事の内容
- 禁じられた遊び
- 始まりは些細な嘘から
- 純粋で健気な思いが狂気を生む
この様な人が書いています
- 29歳餃子屋店長
- 愛する奥さんと、
怪獣兼天使の子どもの3人暮らし - 【個人で稼ぐ】を目標に毎日ブログ更新中
(現在96日継続中) - 【部屋探し】【ブログ・Twitter】などを
メインに書いています。
目次
禁じられた遊び
【著】清水カルマ
【出版】ディスカヴァー文庫
【受賞】第4回本のサナギ賞 大賞作
あらすじ
主人公・伊原直人は、妻の美雪、息子の春翔と共に幸せな生活を送っていた。 しかし、念願のマイホームを購入した矢先、美雪が交通事故に遭い、死亡ししまう。 絶望する直人に対し、春翔は「ママを生き返らせる」と、美雪の死体の指を庭に埋め、毎日熱心に祈りを捧げる。 同じころ、フリーのビデオ記者、倉沢比呂子の周りで奇怪な出来事が起こり始める・・・・・・。
引用;2019年 ディスカヴァー文庫 清水カルマ 禁じられた遊び 背表紙より
始まりは些細な嘘から
家族だんらんの楽しいひと時。
庭でトカゲを捕まえた春翔、トカゲが尻尾を切って逃げていき可愛い手のひらには、トカゲの尻尾だけが残されていた。
両親にトカゲの尻尾を見せて、地面で動いているトカゲの尻尾を見ている時のこと。
『これ、壊れちゃったの?』と、不思議そうな表情を浮かべる春翔。
それに対して父親の直人は、
『トカゲは緊急時に尻尾を切って逃げていく。新しい尻尾が生えるから大丈夫!』と説明すると、
『じゃあ、この尻尾からもトカゲさんが生えてくるの?』と子どもならではの発想力で質問をされ、答えに迷った直人は思わず『そうだよ!』と答えてしまう。
そして、まだ少しだけ動いているトカゲの尻尾を春翔に渡し、2人はトカゲの尻尾を庭に埋め、水をやり、呪文を唱えるのだった。
『えろいむえっさいむ、えろいむえっさいむ』と…
純粋で健気な思いが狂気を生む
最愛の妻美雪が交通事故で亡くなってしまう。
そのショックを隠しきれない直人だったが、春翔も虚な目を浮かべ焦点が合わないでいた。
そんな時春翔が急に庭に駆け出して行った。
それを追いかける直人。
『パパ』
事故以来初めて言葉を口にした春翔。
次の言葉を待ったが春翔の口からは次の言葉が出てこず、変わりにぎゅっと強く握り締められた小さな拳が差し出された。
拳をよっぽど強く握りしめていたせいか自分の力では開く事が出来ず、直人の力を借りて開いていく。
1本1本開いていくと中には指が握りしめられていた。
第一関節と第二関節の間くらいからねじ切られたような指は、血で汚れてはいるが生前美雪が『爪はきれいにしておきたい』と風呂上がりに磨いていた手入れの後が伺えた。
『ねえ、これ埋めていい?』
『ねえ。いいでしょ?』
まだ人の死を理解出来ていない春翔の懇願に耐えきれず、了承してしまう直人。
そうして美雪の指を庭に埋め、そこから毎日春翔は呪文を唱え続けるのであった。
『えろいむえっさいむ、えろいむえっさいむ』と…
感想
物語は主人公の直人と、もう1人比呂子というフリーのビデオ記者の2人の視点で進んでいきます。
2人は上司と後輩という間柄ですが僅かながらの恋愛感情があり、その事も物語に大きく関係していきます。
見どころは徐々に存在感を増していく庭に埋められた【何か】の存在です。
最初は目を瞑り意識しない様にしていた直人ですが、次第に向き合わざるをえなくなります。
そして、物語の終盤では『マジか(ΦдΦ)!?』となる展開も待っています。
サクッと読めて、狂気性の感じるホラー小説を探している人にお勧めの1冊です。
リンク
まとめ
純粋な思いって時として恐ろしい結果を生むよね(=゚ω゚)
いかがでしたでしょうか?
今後もこの様なレビュー記事を書いていきますので、次回もよろしくお願いします!
最後まで読んで頂きありがとうございました
(`・ω・´)!
(`・ω・´)!